使い方のコツ

グローバルモードとルールモード、まずは違いを理解しよう

クライアントには通常「グローバルモード」と「ルール/PACモード」の2つの選択肢があり、多くの初心者はどちらを選べばいいか分かりません。この記事では、最も直感的な形で違いを解説します。

グローバルモード:すべての通信がノードを経由

グローバルモードの動作は非常にシンプルで直感的です。デバイス上のすべてのネットワークリクエストは、アクセス先のウェブサイトやアプリを問わず、選択したノードを経由して転送されます。動作が予測しやすく「これは繋がるのにあれは繋がらない」といった混乱が起きにくいのが利点で、まだルール設定に慣れていない初心者に特におすすめです。

欠点は、本来ローカルから直接アクセスできるサイト・サービスもノードを経由してしまうため、「必要な時だけノードを使う」場合と比べてアクセス速度がやや遅くなることがある点です。ただし、日常的な使用シーンではほとんど影響ありません。

ルール/PACモード:ルールに合致した通信だけがノードを経由

ルールモード(PACモードと呼ばれることもあります)は、あらかじめ用意された、またはカスタムのルールリストに基づいて、各リクエストを「直接接続」(ローカルネットワーク経由)にするか「プロキシ」(ノード経由)にするかを判定します。これにより、本当に必要な通信だけがノードを経由し、その他は直接接続となるため、速度面での体感が良くなることが多いです。

欠点は、ルールリストがすべてのケースをカバーしきれない場合があることです。「あるサイトが誤って分類される」ことがあり、特定のサイトへのアクセスに不具合が生じ、手動でルールを調整する必要があります。初心者にとっては、原因の特定が少し手間になります。

どちらを選ぶべきか

  • 使い始めでクライアントにまだ慣れていない場合:まずはグローバルモードを使いましょう。動作が最も分かりやすく、問題が起きた時にノードの問題かルールの問題かを判断しやすくなります。
  • すでに使い慣れていて、より快適な速度を求める場合:ルールモードに切り替えて、特定のサイトで不具合がないか確認しながら、必要に応じてルールを調整してみましょう。
  • ルールモードで特定のサイトが開けない場合:一時的にグローバルモードに戻し、ルール判定の問題かどうかを確認できます。詳しい手順は《接続トラブルシューティング》をご覧ください。
2つのモードはいつでも切り替えられますか? はい。ほとんどのクライアントは実行中でもプロキシモードを直接切り替えられ、ノードへの再接続は不要です。切り替えは即座に反映されるので、安心して両方の効果を比較してみてください。

どこで切り替えるか

クライアントによって表示名は少し異なりますが、基本的に見つけやすい場所にあります。デスクトップ版クライアント(v2rayNなど)では、通常メイン画面上部やシステムトレイの右クリックメニューに「グローバルモード」「PACモード」といった切り替えオプションがあり、クリックすればすぐに反映されます。モバイル版クライアント(v2rayNGなど)では、接続スイッチの近くにある設定アイコン内に置かれていることが多く、こちらも同様にタップで切り替え、再接続は不要です。すぐに見つからない場合は、設定メニューで「プロキシモード」や「ルーティングモード」などのキーワードを検索すれば、ほぼ見つかります。

「両方の中間」のようなカスタムルールは作れますか?

はい。ルールモードの本質は、カスタマイズ可能なルールリストです。特定のサイト/アプリがいつも誤分類される(本来直接接続すべきサイトがプロキシ経由と判定される、あるいはその逆)ことに気づいたら、ほとんどのクライアントで手動でカスタムルールを追加でき、そのドメインだけを「直接接続」または「プロキシ」に個別指定できます。他のルールの判定結果には影響しません。何度か調整するうちに、ルールモードの体感はデフォルトのルールリストよりも自分の実際の使い方に合ったものになり、速度とカバー範囲のバランスが取れるようになります。

なお、カスタムルールはデフォルトのルールリストをすべて上書きするわけではなく、「優先判定」として追加されるものです。デフォルトのルールリストは、個別に設定していないその他の通信を引き続き処理します。そのため調整は段階的に行われ、1回の変更が他の問題のないサイトに影響を与える心配はありません。

2つのモードで速度はどれくらい違いますか?

厳密に言えば、グローバルモードとルールモードの「ノード転送速度」自体に差はありません。同じノード、同じ経路を使うため、速度のボトルネックはモードの選択ではなく、ノード自体の帯域や回線品質に左右されます。ルールモードが「速い」と感じられるのは、主にローカルで直接アクセスできる通信がノードを経由する必要がなくなり、不要な転送が減るためです。特にローカルネットワーク内の機器や、そもそもプロキシが不要な通常のサイト・サービスにアクセスする場合、直接接続の応答速度は明らかに速くなります。もしアクセスする内容の大部分がノード経由でしか開けないものであれば、両モードの実際の体感速度の差はごくわずかです。

初心者へのアドバイス

使い始めの段階で、どちらのモードを選ぶかにこだわる必要はありません。まずグローバルモードで全体の流れを一通り試し、ノード自体が正常に接続・アクセスできることを確認してから、さらに最適化したい場合にルールモードへの切り替えを検討しましょう。こうすれば、切り替え後に特定のサイトで不具合が起きても「ルールモードによる新しい問題」だとすぐに判断でき、「ノード自体が使えるかどうか」というより基本的な問題と混同せずに済み、余計な混乱を避けられます。

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